ネット通販にはないリアル店舗の価値は
10連休だったロイヤルウィークも残りわずかとなりました。
皆様連休はいかがお過ごしだったでしょうか。
令和元年はどのようなスタートを切られたでしょうか。
私の令和元年は旅行からスタートいたしました。
今年の大型連休はパンと洋菓子と文房具の港町神戸に行って参りました。
パン、旨かった…!
パンの美味しさは兎も角、令和元年初日についうっかりガラスペンに手を出してしまいました(笑)
いや、神戸の老舗ナガサワ文具センターさんに足を運ぼうと計画した時から万年筆インクが増えることは予期していたのでそろそろガラスペン欲しいなとは思っていたんですけどね…
色々試していてその勢いで購入してしまいました。
私の令和の初めてはガラスペンでした。
さて。
ガラスペン導入の検討をしていた私が購入に踏み切ったのは、もちろん旅先で財布の紐が緩んでいたことも多分に影響がありますが、予算より高めのそれを購入した理由、特に決定打はなんだったんだろうなと振り返ってみました。
ガラスペンを買うだけなら、別にどこでも、それこそネットでも、安いものをいくらでも購入できたと思うんです。
しかしその店の店員さんはいろんな種類のガラスペン、同じ種類でもいくつも試させてくれて、しかもガラスペン初心者と聞いて丁寧に扱い方や疑問点や不安点について答えてくれたんです。
店員さん「ガラスペンは同じシリーズでも微妙に太さや書き味が違うので書いてみないと合う合わないが分からない」
そうおっしゃる通り、同じシリーズ、同じ色の軸なのに微妙なペン先と紙の摩擦具合、書き味が違うことが書いてみることで素人なりに分かりました。
店員さん「合う合わないがあるので、インクは兎も角、ガラスペンは絶対ネットで買っちゃダメですね」
その断言も実際に書いて試しているからこそとても説得力がありました。
その上+αでインクと紙にまつわる興味深い話を聞かせてくださったりと、専門性があって、親切だけど押し付けがましくなく、親切な接客で安心もしたしこの人から買いたいなと感じた久しぶりの出来事でした。
私も接客業の経験があるので我が身を振り返ってみたのですが、店員さんのように専門性を磨いたり、あるいは売りたいばかりではなく本当に親切な接客をしていたかしらと自省して恥じ入る思いでした。
やっぱり安心したり感動したり、そういう要素があるとその場で購入したいと心が傾きますし、それこそ購入場所の決定打になるのかなと感じました。
ガラスペンのみならず、なんでもそうなんですけれども、今時は大体のものがネットで購入できる時代です。
ひょっとしたら、実店舗より安く、あるいはお得に。
だからネットと同じものだけなら店舗で購入する意味がない。
そうすると店舗という場所で実際に購入するとなると、たまたま立ち寄るのに便利だったというような利便性を除けば、「その店にわざわざ行って購入するしかない」理由が必要です。
例えば店舗限定、その店舗でしか購入できないもの。
あるいは店舗でしか体験できないこと。
もしくはネットでは手に入れられないような細々とした専門性、生の声、知識と行った情報も一緒に入手できること。
そういったものがなければネットで十分ですしネットで手に入れられるものと同じものであれば店舗がある必要がありません。
私自身そうですもの。
同じもの、あるいは同等と見なせるものなら余程実店舗の方が近かったり確実にあって早く入手ができるといったことがなければAmazonや楽天で比較してからポチろうとなります。
逆に言えば、ネット店舗では入手できないメリットがある限りリアルの店舗は今後しばらくなくなることはないだろうなと思います。
だから実売店舗が生き残るのはますます厳しくなるけれども、淘汰されて生き残ったお店はなんらかネット店舗以上の利用価値があるところになるだろうな。
と思うと、面白いことになるだろうなと思うと同時に、私自身の我が振りを見直しつつ、まだまだチャンスの余地はありそうだなと感じた出来事でした。
ところで、私と同じようにガラスペンに手を出してみたいけれどもよく分からないという初心者の方、関西在住の方、もし神戸にお立ち寄りの際はナガサワ文具センターさんで相談されるといいかもしれませんよ。
私はNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店で購入しましたが、連休中賑わう中でタイミングが良くてとてもたくさんゆっくり試せました。
オリジナルインクの他にも色々なメーカーさんのインクの品揃えも豊富ですし、もちろんペンも豊富でカジュアルな雰囲気なので初心者も安心して相談できると思います。